発掘現場の写真が県のHPに掲載されました!~縄文の貝塚と懐かしの「波の子貝」~
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発掘作業の現場はお盆期間中もカレンダー通りの通常勤務なのですがもともと土日と祝日に加えて毎週月曜日がお休みということもあり12日(水)~14日(金)の3日間に有給休暇or夏季休暇(5日分の有給休暇)を使うとなんと10連休(8月8日~17日)にすることができます。
サラリーマン時代でもお盆期間に10連休なんて取ったことはありません。
ところが周りの作業員の方々も10連休にする方が多かったので私もそれに便乗して10連休を満喫中です。
さて、そんな中、県の埋蔵文化財調査研究センター(私の雇用主)のホームページにある「現場ニュース」に私が発掘作業をしている様子が掲載されました。
なんと、ちょうど縄文時代の貝塚の貝殻を回収しているところです

(左側の青い服が私)
撮影されていたのは全く知りませんでした。
公式にネット上で公開されているのでここで紹介してもそれほど問題にならないでしょう。
この時回収していた貝殻は土嚢袋に集めてこの後、センターに運んで”ふるい”にかけて細かく分析するそうです。
回収した貝殻の詳細についてはまだ発表前の遺跡ということもあり、ここでは詳しく書くのは控えておきます。
今の私たちが食べているものとほぼ同じ種類の貝類でしたし、中には「これ、ビールのお供にしたら最高だろうなぁ~」と思ってしまうような、見事なサイズの貝もありました(笑)。
地道に掘り下げてきた発掘現場
背景に映っている壁(ベルト)の表面から地道にここまで手作業で掘り下げてきました。
自分が立っている足元の黄色い土の部分が縄文時代の生活面いわば床にあたる部分です。
周りの土と比べて非常に硬いのがわかります。
貝を回収が終わった後は貝塚があった場所を更に掘り下げていきます。

HPには他にも写真が掲載されていました。
この発掘場所では、まず作業エリアを測量し、グリッド(格子)状に細かく区切って発掘調査を進めていきます。
各発掘区が、田んぼの畦道のような「ベルト」で格子状に区切られているのがお分かりになるかと思います。
写真では、部分的にこのベルトを崩しながら発掘作業を行っています。
写真中央を下から上へ伸びているベルト。
その左側が、冒頭の写真で私が作業していたエリアです。
そして、ベルトを挟んだ右側のエリアにも白い点が無数に見えますが、これが貝殻なんです。
おそらく今後、この間に残っているベルトを掘り下げていくと、さらに貝殻が出てくるのではないかと思います。
ところどころ塔のように土が残されている場所がありますが、これは遺物が載ったまま、その周囲の土を掘り下げているためです。
発表前の遺跡なので詳細については語れませんが、この写真に写っている場所からは結構いろいろなものが出てきています。
実際に作業していても、
「おっ、これは何だ?」
というものが出てきたりして、なかなか興味津々。
単調な作業に見えて、実はけっこう楽しいんですよ~。
貝といえば……懐かしい「波の子貝」
貝といえば……
私の住んでいる地域で、昔はよく獲れていた「なみのこ」という貝があります。
アサリの仲間のような、美味しい貝です。
ところが最近は数が減っているのか、それとも乱獲されてしまったのか、なかなかお目にかかることがありませんでした。
ところが先日、なんと隣町のスーパーの店頭で、アサリやシジミなどと並んで「波の子貝」が売られているではありませんか!

「へぇ~、漢字で書くと『波の子』なんだぁ~」
などと思いながら、思わず手に取って買い物かごへ。
そうだ、ただ単純に”子貝(コガイ)”なんて言っていたかも・・
青森に来て四半世紀になりますが、「波の子貝」がスーパーで買えるとは思ってもいませんでした。
以前は、地元のお年寄りたちが作った産直小屋で買っていたのですが、そうした産直小屋もなくなり、県内大手のスーパーで再びお目にかかれるとは……。
なんだかちょっと感慨深いものがあります。
20年前には船で採りに行ったことも
もう20年ほど前になりますが、親戚の漁師さんの船に乗せてもらい、町内で波の子貝が獲れるという砂浜まで海から上陸して、採集したことがあります。
陸からはクルマでなかなか近づけない砂浜だったので、船で行ったわけです。
今にして思えば、その当時すでに「わざわざ船で波の子目当てに潮干狩りに行く」ほど、手に入りにくい貝だったのでしょうね。
前述の産直小屋が廃止されてからは、私もしばらく食べていませんでした。
「もう二度と食べられないかも?」
そんなふうに思っていたところだったので、スーパーの鮮魚売り場で見つけたときは、ちょっと嬉しかったですね。
「波の子貝」は全国で獲れる?
私はてっきり陸奥湾周辺でしか獲れない貝なのかな?と思っていたのですが、Wikipediaで調べてみると、全国的に見られる貝のようです。
「ナミノコガイ」または「フジノハナガイ」という名前があるそうですが、少なくとも私の住んでいる地域では「フジノハナガイ」と呼ぶ人はほとんどいないと思います。
たぶん「フジノハナガイ」なんて言っても、地元では通じないでしょうね。
地元の年配の方に「波の子貝」と聞くと、
「懐かしい!昔はよく食べてた」
と返ってくることが多いです。
そして、
「スーパーで売っていたよ」
と言うと、皆さん一様に驚かれます。
アサリとは形もちょっと違っていて、三角形をしているのが波の子貝らしいところ。
確かによく見ると、アサリよりかなり三角形ですね。
もしかすると、今回発掘作業で回収していた貝殻の中にも、波の子貝があったのかもしれません。
さて、久しぶりに手に入れた「波の子貝」は定番のお味噌汁に。
せっかくなので、昔を思い出しながら美味しくいただくことにしましょう。
皆さんの地域でも「波の子貝」、見かけることはありますか?